冬なのに、春
こんにちは。
年末年始、風邪をひいたということもあって遅くまでゆっくりしてしまい、まだおはようございますな感じが抜けませんがね。
本日読み終えたのはこちらの一冊。
薄めの本なので一日あれば普通に読めます。なんなら普段のわたしであれば一日の移動時間だけで読めてしまう。
春、戻る【電子書籍】[ 瀬尾まいこ ]
春、戻る (集英社文庫)
こちらの本、タイトルに「春」と書いてあるのになぜか集英社文庫のふゆイチで平積みにされていました。
それで購入したわけです。
読み終えて、なんでふゆイチで取り上げられていたのかは、わかりませんでした笑
わたしの読解力がないのかな。わかる方がいたら教えていただきたいです。
瀬尾まいこさんは先日記事にもした『温室デイズ』で知ったのですが、こちらもいい話ですよ!!!
過去記事はこちら→
chitohaka.hatenablog.com
なんだか、この方の作品は訴えかけてくるものが、いい。
終盤で強いもの、大切なものを訴えかけてくる。
何を訴えかけてくるのか。それを言っちゃあ楽しみも半減なのですけど、ちらりと。
本作では、主人公は三十代半ばなのですが、結婚を目前とした彼女の目の前に12歳も下の兄と名乗る男が現れます。いやいや何者だー!ってなるのが普通。主人公さくらはわたしたちと同じ普通の感覚を持った女性なので、案の定最初は不思議に思います。そりゃそうだ。
でも彼、決して悪い奴ではないんです。っていうことがさくらも次第に気づいていきます。
結婚を目前にした女、突然現る兄、イマイチぱっとしない(失礼)結婚相手。
そんな彼らのヒューマンドラマという感じです。ざっくり。
ああああ、言いたい。言いたい。
この感動の結末を言いたい。言ってしまいたい。ほんとに、すごいんですよ。
でもこれを言ってしまえば楽しさ半減なのですよ。
読んでいくと、さくらとお兄さんの関係、さくらと結婚相手の関係、どちらにも美しいものが見えてきます。そんなところが素敵な作品です。
結末を言ってしまうと、結末を知ってしまったわたしが語りすぎてしまうと、楽しさを減らしてしまうのであんまり内容が書けなくて内容のない記事になってしまう……
もうすでにお兄さんがただの不審者かもしれないと思いながら読み進める楽しみの芽を摘み取ってしまいましたし......
この作品の良さはどうにかわたしの熱量で感じ取ってください笑
瀬尾まいこ『春、戻る』読了。「感動」の一冊。突然現れた12歳も下の「お兄さん」のお話。何者だの一心で読み進める作品かと思いきや、いやもちろん何者かという考えは消えないのだが、登場人物の魅力が生々しく表現されていて飽きない。万人にオススメな名作。#ちとはか書評
— 葉加瀬ちとせ (@chitohaka) 2019年1月2日
瀬尾まいこさん、わたしの好きな作家さんの一人になってしまいました。
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